エキゾチックアニマル科

JCRA日本コンパニオンラビット協会

エキゾチックアニマル科とは?

犬と猫以外のペット全般を総称してエキゾチックアニマルと呼びます。
当院では、小鳥、ウサギ、ハムスター、フェレット、ハリネズミ、モルモット、チンチラ、デグーなどの診察を行なっています。(その他の動物については、来院前に一度お問い合わせ下さい。)

小さくて可愛いく、見ているだけで癒されるエキゾチックアニマルですが、犬や猫に比べて触れ合う機会が少なく、体の異常に気づきにくいことがあります。
また、エキゾチックアニマルは自然界では弱者であることが多く、本能的に弱みを隠すため、具合が悪くても我慢してしまいます。
そのため、症状が現れたときには、かなり進行していたというケースも多いので注意が必要です。

来院に際してはご協力ください
当院には、犬や猫が多く来院されます。待合室も共通となりますので、来院される際は必ずキャリーや飼育ケージなどに入れてお越しください。

エキゾチックアニマル科のよくある症例

  • 脚弱症(多発性神経炎、ビタミンB1欠乏症、脚気)
  • 卵詰まり
  • 毛引き症(自咬症)
  • 歯牙疾患(不正咬合)
  • 食欲不振(胃腸うっ滞、鼓腸症)
  • 子宮疾患
  • 歯牙疾患
  • マイボーム腺炎
  • 脱針症
  • 口腔内疾患(歯周病、歯根膿瘍)

当院の考え方・治療方針

エキゾチックアニマルによくある病気は、飼育方法に起因するものが多く見られます。
上記のよくある病気については、その全ての原因の根本に間違った飼育方法があります。
治療ももちろん大切ですが、飼育環境、与えている餌、接し方などそれぞれの動物に合った正しい飼育方法をご紹介します。

ペットとして家に迎えられたら、まずは健康診断と飼育指導に来院していただくことをお勧めします。
体の小さな動物ですが、尿検査や糞便検査、小鳥であればそのう検査など、体の状態を知る情報はたくさんあります。
来院される際は、一見異常が無くても検査材料をお持ちください。
また、適切に保定することで、超音波検査やレントゲン検査、血液検査なども安全に行うことができます。 動物種によっては、CT検査を実施することもあります。
外科的な治療を選択する必要も出てきますが、特に体の小さな動物にとっては治療行為とQOL(クオリティオブライフ)、手術費用などを含め、それぞれの患者様に最良の選択を心がけています。

最後に、国際的な動物福祉の理念とされる5原則(動物の5つの自由)をご紹介します。

  1. 飢えと渇きからの自由(適切の飼養管理)
  2. 不快からの自由(安心して暮らせる環境)
  3. 身体的苦痛からの自由(怪我や病気に対するケア)
  4. 精神的苦痛からの自由(恐怖や不安を与えない)
  5. その動物本来の行動をする自由

その短い一生を、私たちが用意した飼育環境の中で過ごすエキゾチックアニマルにとって、‘幸せな暮らし’を実現するにはどうしたら良いのでしょうか?

昨今は動物園で注目されている‘環境エンリッチメント’の具体例などもお伝えしながら、エキゾチックアニマルと幸せに暮らす方法をお伝えし、飼い主様と寄り添った治療に努めています。

症例紹介

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