歯科
歯科とは
動物も人間と同じように生きるために食事を行います。
食事をすることで、口の中に歯垢が溜まり、放っておくと歯石になってしまいます。
歯石が溜まることで、歯周病や口臭などのお口のトラブルが発生してしまい、酷い場合には内臓まで影響を及ぼすことがあります。
大切なワンちゃん、ネコちゃんが長生きするためにも予防歯科は大切です。
当院では、歯科治療だけでなく予防歯科のアドバイスをさせていただいております。
歯科のよくある症例
歯に付着する歯垢の中の細菌が原因で引き起こしてしまいます。
歯垢を放っておくと歯石になってしまい、歯みがきでは除去することができません。
また、歯周病が原因で口臭がきつくなってしまいます。
毎日のデンタルケアだけでなく、定期的な歯垢除去も行うことで予防できます。
下記のような症状が見られると歯周病が発症している場合があります。
- 歯肉が腫れている、赤い
- 歯がグラグラしている
- 歯が抜けた
- 出血
- 食べることを嫌がる
- 顔を触ると嫌がる
歯が折れたり割れたりすることを指します。
特にワンちゃんは、硬いものを噛んで歯が割れるといったケースが多く見られます。
歯の中には、歯髄と呼ばれる部分があり神経を通って歯の根っこまで繋がっています。
歯が割れることで、その部分に細菌が入ってしまい、歯茎に穴があいてしまったり膿ができてしまったりする症状を引き起こしてしまいます。
病気の進行がひどくなっている場合は、目の下やほっぺたに膿ができてしまい顔が腫れてしまうこともあり、飼い主様の早期発見がとても重要です。
乳歯が抜け落ちずに永久歯と一緒に残っている状態です。
乳歯はおよそ生後3~4ヶ月を目安に抜け始め、永久歯が全て生えるようになるのは1年ほどかかります。
乳歯が残っていることで歯並びが悪くなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなる、下顎の犬歯が上顎の歯茎に刺さってしまうなどの症状が起こってしまいます。
歯周病の進行が酷い場合、噛み合わせなどの軽微な衝撃によって顎が骨折してしまうことがあります。骨折ですので痛みが伴い、日常生活での食事ができなくなるなどの症状があります。
悪性腫瘍の場合、完治が難しい病気です。口の中にできる腫瘍は、周辺に広がるスピードが早いため、早期発見が大切となります。当院では、腫瘍を発見するとすぐにCT検査を実施することで、病状を詳しく把握することができます。
口の中にある腫瘍は、日々のデンタルケアで早期発見することができます。
予防歯科について
動物たちのQOL(生活の質)を高めるためには、予防歯科は必須です。
動物医療の進歩によって、長生きをする動物が増えてきていますが、お口のケアをすることで病気にかかりにくい健康な身体を作ることができます。
当院では、歯周病の早期発見や治療だけでなく、動物たちの大切な歯を守るアドバイスもさせていただいております。
超音波スケーラーを使用して、溜まった歯垢や歯石を除去します。
歯みがきでは確認できない歯周ポケットに付着している歯垢も丁寧に除去することが可能です。また、歯の表面をポリッシング(研磨)することで、歯垢が付着しにくい歯にします。
歯周ポケットの深くまで歯垢や歯石が溜まっている場合、全身麻酔を用いて治療を行います。
歯周病の進行が酷い場合は、抜歯を行います。
動物たちに少しでも恐怖感を与えないように、歯の治療は常に慎重に行います。
飼い主様に対しても、症状や今後の治療などをご説明させていただき、同意を得た上で治療を行います。